ラマダンってなに?
みなさんは Ramadan(ラマダン) という言葉を聞いたことがあるでしょうか?ラマダンとはイスラム暦でいう9月のこと。この期間、イスラム教徒はいわゆる「断食」を行います。
今回はこのラマダンについての説明とイスラム教に関わりのある「月」にまつわる英語イディオムをお届けします。
ラマダンとは?
ラマダンは、正式にはイスラム暦での第9月のことです。ただし、この期間中に行う「断食」をラマダンと指すことも増えてきているそうです。
断食はイスラム教徒にとって重要な五行(※1)の1つです。ラマダンの間なにも食べないというわけではなく、日の出から日没までの間だけ、食事や水分など一切のものを口にしない、というルールがあります。
断食は、人々が神に近づく行為であると考えられています。断食を行い、世界の多くの人は完全な幸福を感じておらず、救いの手を差し伸べなければならない、と再認識するのです。この慈善の考え方は、イスラム教において重要な要素の1つであり、ラマダンという特別な期間に、他人への施しを積極的に行います。
※1 五行…イスラム教徒に課せられた5つの義務。「信仰告白」「礼拝」「喜捨」「断食」「巡礼」の5つを指す。
ラマダンはいつ?
2021年のラマダンは、4月13日~5月12日までの予定です(時期は毎年異なります)。ラマダンの時期はイスラム暦(イスラム教徒が使用する太陰暦)に基づいて決められています。
ラマダン期間中の食事
ラマダンの期間、 日の出から日没までの間は飲食ができないのですが、日の出前と日没後は食事をできます。
日の出前の食事は “Suhoor(スフール)” と呼ばれ、日没後の食事は “Iftar(イフタール)” と呼ばれます。家族や友人とともに食事をすることが多く、モスクではその地域の人々に食事を用意をすることもあるそうです。
断食が終了する日は “Eid ul-Fitr(イード・アル=フィトル)” と呼ばれ、ラマダンの終わりを祝う祝日とされています。家族や礼拝に来た人と共に食事をしたり、プレゼントを交換したりして祝います。 “Eid Mubarak!(イードムバラック)” や “Happy Eid!(ハッピーイード)” というお祝いの言葉が有名です。
ちなみに、ラマダンの期間断食をしなくてもよい人々もいます。
- 12歳以下の子ども
- 旅行中の人々
- 妊娠中、看護中の女性
- 高齢者
- 健康状態が悪い人
「月」にまつわるイディオム
イスラム暦(太陰暦)にも使われるように「月」はイスラム教徒になじみ深いものです。最後に、月にまつわる英語のイディオムを4つご紹介します。
(大阪で雪が降ることはめったにない。)
(彼女はプレセントを気に入った。とても喜んでいたよ。)
(若かった頃はお酒を飲んだけど、それはずっと昔の話だ。)
※多少古い表現ですが、本や映画などでは今も使われます。
(遠くまで旅行したからとても疲れたよ。)