【英語コラム:世界の文化編】
Day of the Dead
もうすぐお盆です。お盆のように、祖先の霊を祀る行事が世界にあることをご存知ですか?メキシコには『Day of the Dead』と呼ばれる行事があり、今では多くのラテンアメリカのコミュニティで行われています。今回は、この『Day of the Dead』についてご紹介します。『亡くなる』に関する英語表現も最後にまとめました。
What is Day of the Dead?
『Day of the Dead』 (スペイン語でDía de los Muertos)は、亡くなった親族を思い出し供養する大切な行事です。この行事は11月に2日間行われ、1日目は子どもたちの霊を、2日目は大人たちの霊を迎えます。お墓を掃除し、キャンドルに火を灯します。家の祭壇には、故人の写真や故人の好きだった食べ物、色身の強い花(通常マリーゴールド)を飾ります。お盆と同様、亡くなった家族が帰ってくる特別な期間なのです。
Decoration and Celebrations
死者を迎え入れる点ではお盆に似ているこの行事ですが、迎え入れる方法は異なります。『Day of the Dead』で使う装飾は、非常に明るくカラフルです。日本にはお墓を派手に装飾し目立たせるという文化はありませんが、『Day of the Dead』では目を引く豪華な飾り付けをする人が多くいます。その代表例が『Sugar Skulls』(上記写真)です。(これらのスカルは砂糖でできていますが、食用ではありません)。マリーゴールドもよく使われる飾りのひとつです。マリーゴールドの華やかで明るい色が、先祖を家族のもとに導くと考えられています。 その他、音楽とダンスも大切な要素です。スケルトンメイクを施し、スーツやドレスを着てお祝いします。
Food
この期間の代表的な食事に、『pan de muerto』(上記写真)と『tamales』(下記写真)があります。『pan de muerto 』は甘味の強いパンで、死者のパンを意味します。『tamales』は、中の肉をコーン生地で巻いたものです。トウモロコシの皮で包んで調理します。
Euphemisms to Talk About Death
最後に、『亡くなる』に関する英語表現を確認しましょう。日本語で「死ぬ」と「亡くなる」を使い分けるように、英語にも婉曲表現が存在します。直接的な言葉を使わずに何かを説明する婉曲表現を、英語では”Euphemism”と言います。
(彼女は先月亡くなった。)
(彼は今もっと良い場所にいるよ。)
(彼女は癌に負けた。)
いかがだったでしょうか。先祖を弔う目的は同じでも、その方法はさまざまにあるというのは興味深いですね。
See you next time!