St. Patrick’s Day
~世界が緑に染まる~

みなさんは “Saint Patrick’s Day” (セント・パトリックス・デー) というものをご存知ですか?日本ではまだあまり知られていないかもしれません。

今回は「聖パトリックの祝日」と呼ばれる “Saint Patrick’s Day” についてご紹介します。
最後に、簡単なアイルランド英語の表現も載せています。

この祝日のキーワードは「アイルランド」「緑」「三つ葉」です!

What’s Saint Patrick’s Day? ~セント・パトリックス・デーとは?~

セント・パトリックス・デーは3月17日と毎年決まっています。キリスト教をアイルランドに広めたとされる聖人・聖パトリックの命日に当たり、アイルランドの伝統を祝う日です。

かつてアイルランド人がアメリカに移住したとき、アイルランドの伝統と誇りを忘れないために、この日にお祝いを始めたことがきっかけと言われています。この祭日は、”St. Paddy’s Day” という名称でも知られています。

もとはアイルランドの祭日でしたが、今では世界の多くの国で行われるようになりました。

We Wear Green ~緑を着る~

この日、世界各地でパレードやライトアップが行われ、街は「緑」一色になります。緑色はアイルランドと密接に関わりのある、幸運の色とされています。

各々が緑色の服やアクセサリーを身につけたり、緑のメイクアップをしたりします。

緑になるのは人だけではありません。建物や街のシンボルまでもが緑色に染まり、この日を盛大に祝うのです。アメリカのシカゴでは、川まで緑にしてしまうというから驚きです。

<普段のナイアガラの滝・カナダ>
<St.Patrick’s dayのナイアガラの滝・カナダ>
<普段のシカゴ川・アメリカ>
<St.Patrick’s dayのシカゴ川・アメリカ>

Shamrock ~シャムロック~

緑色には、ある植物が関連しています。それが “Shamrock”(シャムロック)と呼ばれる、3枚の葉に分かれた小さな植物です。クローバーにとてもよく似ています。

アイルランドの国花でもあるこの植物は、アイルランドのいたるところで見ることができます。アイルランドが「エメラルドの島」という愛称でも知られるように、アイルランドの大地は1年を通して青々としているそうです。

ちなみにシャムロックの3枚の葉は、それぞれ「信仰」「希望」「愛」を表すと言われており、聖パトリックはシャムロックの葉を用いて、クリスチャンの三位一体の教義を説明したそうです。

2019 St. Patrick’s Day Events in Japan

このように、3月17日にはさまざまな形でお祝いがなされます。日本でも各地でイベントが行われるようです。2019年のSt. Patrick’s Day関連イベントをご紹介します。

東京、横浜、福岡など、全国15都市

3月16日(土)、17日(日) 東京・代々木公園 「アイラブアイルランドフェスティバル」
3月17日(日) 東京・原宿/表参道 セント・パトリックス・デー・パレードなど

詳しくはIrish Network Japan公式サイトをご覧ください。

アイルランド英語の表現

最後に、アイルランド英語についてです。アイルランドの公用語は、アイルランド語と英語(アイルランド英語)です。アイルランド語の影響を受け、アイルランド英語と呼ばれる英語は特徴的です。

アイルランドで日常よく使われる表現を5つご紹介します。

Sláinte(スランチャ):乾杯
厳密には英語ではなく、アイルランド語で「健康」を意味する言葉ですが、日常では「乾杯」の意味で使われます。
What's the story?:調子はどう?
直訳すると「話は何?」ですが、この表現はHow are you?と同じように挨拶のときに用いられます。
Craic (クラック):楽しいとき
「楽しいときや時間」を意味します。We’re going out for a craic.といった感じに使うこともできますし、上記のWhat’s the story?のように会話を始めるきっかけとしてWhat’s the craic?という言い方もできます。
State o'you:(人が)状態が良くない
「人の状態が良くない」ことを表します。体調が悪い、服装がよくない、または酔っているなど、その人のコンディションが良くないことを示します。Look at the state o’you! You’d better stop drinking.という形で使えます。強い表現なので、親しい友人間でよく使われる表現です。
Fair play to ya!:(あなたは)よくやった!
英語のwell doneと同じように使われます。誰かが何か素晴らしいことをした場合に、アイルランドではよく使われるそうです。


今年の3月17日は、アイルランドの歴史について学ぶ機会にしてみてはいかがですか?

See you next time!