『共感力』を高めるコミュニケーション術
グローバル人材に求められるスキルとして、私たちが一番大切にしている要件こそ『共感力』です。
高い共感力がなければ、たとえ外国語が堪能でも、創造力が豊かでも、国内外での活躍は難しいかもしれません。
さまざまな考え方やバックグラウンドを持った人々と人間関係を構築するにあたり、相手を慮り、相手さえも気付いていない潜在的な要求や心情にまで思いをいたすことは、近年急速に発展しているAI(人工知能)では置き換えることができない能力です。
このような共感力を高めるためのコミュニケーション方法を知ることで、相手との信頼関係を築き、共に成長することができる人材へと成長します。
わたしたちが目指すコミュニケーションレッスン
わたしたちが目指すコミュニケーションレッスンで、第一に重きを置いているのが「傾聴力」と「共感力」です。
- 傾聴力:相手の話に耳を傾け、熱心に聴く力。相手が話しやすい雰囲気を作ることや、要点を把握することも含まれます。
- 共感力:人の気持ちを汲み取り、寄り添う力。また、汲み取っているということを相手に伝える力。
傾聴力と共感力を身につけた上で、異なる価値観を持った人々に歩み寄る「協調性」や場面に応じて機転を効かせる「柔軟性」、相手の出すサインを深く感じ取る「感受性」を育てていきます。
そして、これらは多種多様な生き方を知る「ダイバーシティ」や「異文化理解」へと繋がっていきます。
アクティビティ一例
より具体的な体験を通して学ぶことができるよう、多くのアクティビティを行います。
相手の短所を長所に言い換えます。物事を別の角度から見るための練習をします。
誰もが知っている有名人を知人として紹介します。必要な情報の選び方を考えます。
インタビューを通して、話しやすい環境作りと重要情報を聞き出すコツを学びます。
プログラム例
対象 | 中学3年生(1クラス35名程度) |
時間 | 90分 |
テーマ「傾聴と共感の重要性」
- アイスブレイキング
- 【写真描写】登場人物に共感しながら写真の状況を説明する。
- レクチャー1
- ・傾聴とは?
・傾聴ができている人、できていない人
- アクティビティ1
- 【相互インタビュー】相手のことを知るために、聞く力と質問する力を磨く。
- レクチャー2
- ・共感とは?
・共感のサイン
- アクティビティ2
- 【ロールプレイ】共感を示すサイン、共感を示さないサインを体験する。
参加者の声
コミュニケーションは当たり前のことだと思っていたけれど、初めて知ることもあったので新鮮だった。
自分の態度を考え直すきっかけになりました。話しやすい相手、話しにくい相手がいるのは、仲の良さやその人の性格だけではなく、「聞く姿勢」というのも関わっているのだなと思いました。
学校の中だけでなく、これから友達を作ったり働いたりするときに必要な能力だと思った。改めて授業でやることで、真剣に向き合えたと思う。