活動実績・レポート

平成29年度 Hello English!
西成区英語コミュニケーション事業

弊社は大阪市西成区では2年目となる、西成区英語コミュニケーション事業に今年度の受託事業者として選ばれ、西成区の小学校、中学校に在籍する児童生徒の皆さんの英語学習の補助となるよう尽力させていただいております。

西成区英語コミュニケーション事業の大きな目標は以下の2点です。
・子どもたちが英語を楽しく発話すること
・子どもたちが英語に更に興味を持ち、学習する意欲を持つこと


今回は、弊社がどのように本活動を行っているか、ご紹介させていただければと思います。

1日のスケジュール

1時間目:第1学年・第2学年の部
2時間目:第3学年・第4学年の部
3時間目:第5学年・第6学年の部
4時間目:中学生の部

西成区英語コミュニケーション事業 小学生の授業のようす

小学校の部の授業では、毎回テーマを定め、そのテーマを中心としたゲームやアクティビティを行いながら、英語を学んでいきます。

第1回では、「自己紹介」の方法について学びました。
第2回は「好きな物、苦手な物」について話せるようになりました。
第3回は「数」を使ったいろいろなアクティビティや会話を行いました。
第4回は「世界の伝統的な遊び」を行う予定です。
第5回は「買い物」を、ロールプレイを通じて行う予定です。

それぞれのクラスでは、児童を3グループないし2グループに分け、行います。
下の写真は「好き・嫌い」について英語で話せるよう導入を行っているところです。

 食べ物の英語名を絵カードで確認しながら、覚えていきます。なお、絵カードには文字は一切書いておらず、児童に合わせていろいろな使い方ができるよう工夫をしております。

 子どもたちは、この絵カードで食べ物の英語名を覚えたのち、 “I like ~.” “I don’t like ~.”について学習しました。
ただ、 “I like…” “I don’t like…”と覚えるだけではなく、聞き取れたり、あるいは話せたりすることが重要です。今度はそのフレーズを使ったゲームをします。

 上の写真は、絵カードを見せられて、自分が好きか嫌いかを言うゲームの様子です。講師が掲げているのはワサビの写真です。好きだと思う人は左、嫌いだと思う人は右に並ぶ、というゲームです。そのあと、好きな子たちの側は “I like wasabi(green mustard).” 嫌いな子たちは “I don’t like wasabi.”と言わなければなりません。このようにして、自然と子どもたちは、自分の好きなもの、苦手なものを相手に伝えられるようになります。

 別のテーマの様子をご紹介したいと思います。

 これは、「数」をテーマにしたときの導入の様子です。

 写真では小さいですが、子どもたちの前に置いてあるのはおはじきです。このおはじきを使って学習をしていきます。おはじきを使って、数を数えるのもそうですが、おはじきの色も同時に活用して、難易度を増やしていきます。
“How many ohajiki are there?”と聞くだけでなく、 “How many yellow, blue and green ohajiki are there?”と条件を足しながら言葉のバリエーションを増やして、児童にいろいろな発話を促します。

 今後、第4回、第5回と続いて更に児童の皆さんが英語に親しめるよう弊社一同いろいろなアクティビティやゲームを考案し、行っていきたいと思います。

中学生の様子

 中学生のクラスでは、少人数ではありますが、少人数ならではのケアの細かい授業を行っております。

 中学生の授業においては、普段、英語を教科として学習している側面を尊重し、実際に中学校で学ぶ英文法を導入した会話表現などを重点的にテーマの中に取り入れております。

 下の写真は、買い物をテーマにしたロールプレイのシーンです。

ここではスタッフも店員役となり、“Hi, how can I help you?(何かご入用ですか)”と話しかけ、生徒が買い物リストにある物を “Hello. I want onions, rice and curry powder.”という風に、店員と買い物客の会話を行いました。また、何を買ったかをあとで確認するために、生徒に “I bought …”と過去形を使った表現なども練習させています。
もちろん、スタッフは日本人も含まれていますが、オールイングリッシュで授業を行っています。

 普段学校の授業ではなかなかできない「英語を使ったコミュニケーション」の機会を持つことができ、満足をしている生徒が多いです。今後も、いろんな場面を活用した英語の授業を行いたいと考えております。