兵庫県の中堅教諭等資質向上研修で英語ワークショップを開催! 2017年8月3日(木) 兵庫県立教育研修所「英語力ブラッシュアップ講座」
兵庫県立教育研修所にて中堅教諭等資質向上研修の教科研修のうちの一つである英語力ブラッシュアップ講座のプログラムとして即興型英語ディベートのワークショップを実施しました!
教科研修は3日間開催され、そのうちの1日に弊社の講義・演習が組み込まれました。
当日の流れ
当日はまず兵庫県立教育研修所高校教育研修課の藤原生也課長からご挨拶がありました。研修中は英語のみ、ということで、全て英語で参加者に対し激励のお言葉をいただきました。
その後、指導主事の松岡克晋様より英語教員に求められる英語力とは、という題で講義がされました。参加者の英語教員としての課題点などに関し、全てを英語でディスカッションする、という受講者参加型の講義で、熱い議論が繰り広げられました。
松岡様の講義の後、いよいよ即興型英語ディベートのワークショップが実施されました。ワークショップは1時間40分の講義・演習が1コマ、2時間20分の演習が1コマの合計2コマで実施されました。
最初の1コマは即興型英語ディベートがどんなものなのか、そしてどのように学校の授業に導入できるのか、に関しての講義を行いました。
実際に1分~3分のスピーチがどれくらいのものなのかを実感していただくため、授業で実際に使用できるディべートの要素を取り入れたアクティビティと代表者によるエキシビションディべートが開催されました。エキシビションディべートのお題は “We should teach English grammar in primary schools.” (小学校で英文法を教えるべきだ。)初めてのディべートにも関わらず、ディべート中にスピーカーに対して質問を投げかける「POI」も出され、白熱した議論が繰り広げられました。
2コマ目の演習はジャッジ(ディべートの司会進行や勝敗の決定)の際のコツなどのミニレクチャーを交えながら “All English classes should be taught by native speakers.” 「全ての英語の授業はネイティブスピーカーに教えられるべきだ。」と “High school students should have a choice to take a second language class other than English.” 「高校生は英語以外の言語を第2言語のクラスとして選択できるべきだ。」という2つのお題でディベートとジャッジの実践に挑戦しました。
即興型英語ディべートワークショップ当日、実施スタッフの印象として、参加者皆さまがとても意欲的にご参加くださり、とても嬉しく思いました。質疑応答の時間にも活発にご質問を頂けたため、意義のある時間となりました。当日実施したアンケートの結果にもそのことが反映されておりました。
アンケートの結果
受講者参加満足度の指標として設問していた「今回のワークショップは楽しかったですか」という設問に関しては29名中26名が「とても楽しかった」もしくは「楽しかった」をマークして下さりました。3名の「まあまあだった」を選んだ参加者も、ご自身の英語力からすると難しかった、もしくはご担当の生徒様の英語力では導入が難しい、という建設的な理由からでした。
記入式の設問に対し、肯定的なご意見が多数見受けられました。以下に一部抜粋し、記載します。
- 「論理的に説得力、コミュニケーション力を高めるにはどうしたら良いかが分かった。」
他同様意見多数。 - 「自分の意見を表現する力の大切さが分かった。」
- 「論理力のみならず、分析力も身に付くことは、他の様々な場面で役立つと思った。」
- 「英語で考えることができるというのはとても良い経験だった。」他同様意見多数。
- 「他のメンバーと協力することで英語力が高まると感じた。」他同様意見複数。
- 「即興で対応する力が求められるので、普段から様々なことへの知見を深めておくことが大切だと思った。」
- 「今回取り組んだディべート実践の論題は教員にとって、とても重要なものだったので、かなり頭を使えた。」
- 「これこそ真のアクティブ・ラーニングであると思った。」
- 「理想の教師として目指すべき目標が明確になった。」
- 「教えるにはまずは自身で理解をしていないといけないので、とても良い機会となった。」
- 「リスニング力、ノートテイキングの力も身に付けられることが良い。」
- 「時間が限られているので、リスニング力、スピーキング力を効率的に伸ばせると感じた。」
- 「様々な人と色々な論題に関して話したいと思った。」
- 「即興で対応する力がとても伸びると思う。」
また、記入式の設問に対し、建設的なご意見も多数頂戴しました。以下に一部抜粋し、記載します。
- 「もっと詳しくジャッジの練習をしたい。」
- 「異文化においての論理的構成の違い等も勉強したい。」
- 「中学生に導入するには難しすぎる内容だと思った。もし、中学生でもできるようなディベートを活用した授業内容等があったら教えて欲しい。」「いつかは授業に導入したい」
他、同様意見複数。 - 「ディべートに慣れていない状態でジャッジをすることはとても難しかった。」
- 「もっと自身の英語力を高めなければと思った。」他同様意見多数
- 「導入に関しては学校の状況、生徒の英語力によって対応の方法が変わってくると思う。」
- 「まずは日本語でディべートをやらせてみようと思った。」
- 「担当の生徒に他の人の前で意見を述べるよう説得する自信が無い。」
上記の結果を鑑み、さらに充実した内容の研修の提供をできるよう全力で取り組んでいきたい所存です。各種教員研修の実施に際しては是非弊社にご一任ください。