【英語スピーキング力アップ】
日本語と英語の話し方の違い

この記事を書いた人✐引間千尋

文法的間違いのない英語で話したのに外国の人に伝わらなかった、という経験はありませんか?

それは、もしかしたら日本語の話し方で英語を話しているからかもしれません。英語には英語の話し方が存在するのです。

今回は、Global Leadersが誇るバイリンガル講師、引間が『日本語と英語の話し方の違い』について説明します。この記事を読んで英語のスピーキング力をアップさせましょう!

日本語の話し方

まずは、私たちが普段話している日本語から考えてみましょう。
日本語の話し方には、大きく2つの特徴があります。

日本語の拍

1つ目の特徴は「拍」です。拍とは、リズムを作る単位のことです。日本語は1文字1拍で話すという特徴があります。

コンビニは4文字4拍、スーパーマーケットは9文字9拍です。このように、日本語は1文字1文字しっかりと発音し「拍」を最小単位としています。

日本語のアクセント

2つ目の特徴は「アクセント」です。日本語は【高い】【低い】2種類のアクセントを組み合わせて、それぞれの言葉を発音します。

山(やま)低い→高い
川(かわ)低い→高い
働く(はたらく)低い→高い→高い→高い
夜(よる)高い→低い

これら音の高低の組み合わせにより、語の意味が区別されることもあります。

橋(はし)低い→高い
箸(はし)高い→低い

※品詞や方言によって高低の場所が変わります。

さらに、下の例を見てみましょう。高低アクセントの位置で、意味が全く変わってきます。

まとめ
    日本語は基本、1語1語しっかり発音しながら、高低のアクセントを使い分けて話す言語

英語の話し方

次に、英語の話し方について考えます。

英語にも2つの特徴があります。日本語の話し方と比較しながら、英語独特のリズムが生まれる仕組みを見ていきましょう。

英語の音節

1つ目の特徴は「音節」です。日本語を発するときは「拍」を最小単位とするのに対し、英語は「音節」を最小単位としています。

音節とは、基本「母音」を中心としたまとまりです。

例えば “that” は母音aが1つなので1音節です。カタカナで書くと「ザット」なので、日本語の感覚で行くと3つ音があるように見えます。しかし、英語では最後の t は母音がないため、ほとんど発音しません(聞こえません)。

“supermarket” はカタカナで書くと「スーパーマーケット」で9拍ですが、英語では母音をもとに分け su/per/mar/ket で4音節です。


ここで、とあるエピソードをご紹介します。私が留学していたときのことです。

I want to go to McDonald’s!(マクドナルドに行きたい!)

友人

Where?(どこ?)

“I want to go to McDonald’s!” と友人に伝えましたが、不思議な顔で「どこ?」と聞き返されました。ハンバーガーやフライドポテトなどの説明をして、最終的には理解してもらえましたが、スッと伝わらなかったという経験があります。伝わらなかった原因を探ったとき、「マクドナルド」の発音かもしれない、と気づきました。

日本語では「マクドナルド」は6拍、英語では Mc/Do/nald’s の3音節。私の場合、日本語と同じ6拍で話してしまったので、伝わりませんでした。カタカナ語なので、伝わるだろうと日本語のように発音しましたが、それでは伝わらないのだと実感した瞬間でした。

「マクドナルド」日本語バージョン
“McDonald’s” 英語バージョン

英語のアクセント

2つ目の特徴です。日本語は高低アクセントでしたが、英語は強弱アクセントです。英語は大事な情報を強くゆっくり発音します。「内容語」を強くゆっくり、「機能語」を弱く速く発するという特徴があります。

「内容語」とは、文章の中で実質的な内容を含むものを指し、名詞、本動詞、形容詞、副詞、疑問詞、数詞などがあります。それに対し「機能語」は語彙的な意味をほとんど持たず、冠詞、前置詞、接続詞、代名詞、関係詞、助動詞などがそれに当たります。

この文章の場合、want, go, park は「内容語」で、 they, to, the は「機能語」です。「内容語」を強くゆっくり、「機能語」を弱く速く のルールに従い、want, go, park を強くゆっくり発音します。

“They want to go to the park” 日本語バージョン
“They want to go to the park” 英語バージョン

英語にも方言はあるので、地域によって話し方(どこに強弱を置くか)は変わってきます。また、どこを強く主張したいかによっても強弱は変わります(例えば「彼らが」を強調したい場合、”They” を強く読みます)。

まとめ
    英語は基本、1語1語ではなく音節で、強弱のアクセントを使い分けて話す言語

まとめ

日本語と英語の話し方は、大きく異なる点がいくつかあり、日本語で話すように英語を話すと、どうしても聞き取りにくくなる可能性が出てきます。

英語を話すとき「日本語の話し方」のままになっていないか、気にしてみてください!そして「英語の話し方」を意識することで、英語のスピーキング力はアップします。ぜひ練習してみてください!

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