「曖昧な」を使い分ける
~vague, obscure, ambiguous~

英語の難しさの1つにニュアンスの違い、というものがあります。「辞書で調べると複数の英単語が出てくる!」、「それぞれどう違うの?」と思ったことがあるかもしれません。このシリーズでは、そういったニュアンスの違いとそれぞれの単語の使い分けを、バイリンガル・ネイティブ両方の視点からお届けします。

「曖昧な」は英語で?

今回は「曖昧な」を表す、Vague、Obscure、Ambiguous の使い分け・ニュアンスの違いを見ていきます。

※ちなみに、日本語で言うアバウト(彼の説明はアバウトだ)は日本語英語です!

Vague は「詳細がわからないので曖昧」

not clearly stated, described, or explained
not clearly seen or felt

Cambridge Dictionary

「曖昧な」という意味で一番よく使われる単語がVagueです。「明確に言われていない、表されていない、説明されていない」、または「はっきりと見えない、感じられない」と訳されます。必要な情報が十分でない詳細がわからないため漠然としている、というニュアンスを持っています。

一緒に使われる語としては、height, size, time, directions, instructions, description, explanation, answerなど様々です。

  • His directions were very vague, so it was difficult to find the restaurant.
    (彼の指示は明確でなかったので、レストランを探すのは大変だった。)
  • The manual that came with the product only gave vague instructions, so I had to ask a friend for help.
    (商品と一緒についてきたマニュアルの説明は曖昧だったので、友達に手伝ってもらうしかなかった。)
  • Many politicians give vague answers to questions, so it is difficult for reporters to interview them.
    (多くの政治家は質問に対しぼんやりとした返答しかしないので、彼らにインタビューをするのは難しい。)

Obscure は「故意に難しくして曖昧にする」

unclear and difficult to understand or see

Cambridge Dictionary

Obscureは「理解する、もしくは見るには難しい・不明瞭だ」と訳されます。 Vagueと比べると 、故意に分かりづらくしている、または、情報はあるが難しくしている、といったニュアンスが強くなります。
さらに、他の2つの語がニュートラルな表現であることに対し、Obscureは少しネガティブな印象になります。

結びつく言葉として、explanation, contract, policy, reason, answer, evidence, details などがあります。

※「曖昧な」という形容詞で使われるほか「曖昧にする」という動詞の形としてもよく使われます。

  • They made changes to the contract, and many of the details are obscure.
    (彼らは契約書を変更し、その多くの詳細が分かりづらく曖昧なままである。)
  • The lawyer purposefully obscured the explanation of the situation.
    (その弁護士は状況の説明をわざと濁した。)
  • Usually when victims of a crime are on TV their faces are obscured to protect their identity.
    (犯罪被害者がテレビに出るとき、個人情報保護の目的でたいてい顔をぼやけさせる。)

Ambiguous は「さまざまに解釈できるので曖昧」

having or expressing more than one possible meaning, sometimes intentionally

Cambridge Dictionary

Ambiguous は「2つ以上の意味がある」と訳され、さまざまな解釈ができるため曖昧だ、というニュアンスを持っています。Vagueと比べると、より具体的な理由(情報がないのではなく、多様に解釈できる)ゆえに不明瞭であることを示します。

また、アート作品( movie, artwork, painting, pictureなど)を話すときによく一緒に使われます。意味深な映画のラストシーンや‟だまし絵”と呼ばれるトリックアートなどは ambiguous artwork と言われます。

  • This law is ambiguous, so it can be interpreted in different ways.
    (この法律は不明瞭で、いかようにもとれる。)
  • The ending of the movie was ambiguous and left audiences wondering if the main character was safe.
    (映画の最後は曖昧で、観客は主人公が安全でいるかどうか気になっていた。)
  • He asked for a light suit, but whether he was referring to the color or weight of the suit was ambiguous.
    (彼は軽めのスーツを頼んだが、それが色のことか重さのことかははっきりとしていなかった。)

まとめ

「曖昧な」を使い分ける~vague, obscure, ambiguous~

これらの単語が実際どのような場面で使われているか、ぜひ確認してみてください。
See you next time!!

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