「痛い」を使い分ける
~pain, ache, sore, agony, hurt~

英語の難しさの1つにニュアンスの違い、というものがあります。「辞書で調べると複数の英単語が出てくる!」、「それぞれどう違うの?」と思ったことがあるかもしれません。このシリーズでは、そういったニュアンスの違いとそれぞれの単語の使い分けを、バイリンガル・ネイティブ両方の視点からお届けします。

「痛み」は英語で?

今回は「曖昧な」を表す、pain, ache, sore, agony, hurt の5つの使い分け・ニュアンスの違いを見ていきます。
ポイントは「身体的な痛みなのか、精神的な痛みなのか」と「痛みの種類やレベル」と「品詞」です。

Pain は「痛みを表す基本的な単語」

1) a feeling of physical suffering caused by injury or illness
2) emotional or mental suffering

Cambridge Dictionary

「痛み」という一番基本的な単語がPainです。名詞として使われることが多くあります。身体的・精神的な痛みに対して使われ、痛みの種類やレベルはあまり気にせず使うことができます。痛みの種類やレベルを表したいときは、以下のような単語と合わせて使います。

痛みの種類
  • burning (焼けるような)
  • sudden (急な)
  • throbbing (ズキズキする)
  • tight (締め付けられる)
  • splitting (割れるような)
  • stabbing / stinging (刺すような)
  • pounding (ガンガンする)
痛みのレベル
  • ちょっとした:slight / mild
  • 激しい:extreme / intense / severe / terrible
  • 我慢できないくらい:agonizing / excruciating / intolerable / unbearable

例文

  • I have a sudden pain in my chest, so I want to see a doctor.
    (突然胸に痛みを感じたので、病院に行きたい。)
  • I feel some pain in my chest, so I want to see a doctor.
    (胸が少し痛いので、病院に行きたい。)
  • After the operation, you will get medicine to help with the pain.
    (手術後、痛み止めの薬をもらいます。)
  • He was in a lot of pain after the death of his wife.
    (妻の死後、彼は深く心を痛めた。)

Ache は「長く続く鈍い痛み」

a continuous pain that is unpleasant but not very strong

Cambridge Dictionary

Acheの特徴は「①痛みレベルは低い②長く続く鈍い痛み・不快感」です。Painと同様、名詞で使われることが多くありますが、Pain と比べると痛みのレベルや種類に焦点が当てられています。また、身体的な痛みに対して使われることがほとんどです。

多くの場合、身体の部位(Body parts)と組み合わせて使われます。

代表的な例
  • stomachache(腹痛)※1
  • toothache(歯痛)
  • backache(背中、腰の痛み)
  • headache (頭痛)
  • heartache(心が苦しい)※2

※1 stomachache と stomach pain の違い
stomachacheは食あたりなどによって引き起こされるお腹の不快感を表し、stomach painは突然くる痛みなどを表します。

※2 heartacheの使い方
heartacheは、身体的な痛みよりも精神的・感情的な痛みを表します。身体的な痛みを表したいときには、chest painを使います。

例文

  • If you have a toothache, you should see your dentist as soon as possible.
    (もし歯が痛いなら、なるべく急いで歯医者に行ったほうがいいよ。)
  • My muscles usually ache after leg day, but that proves I worked hard.
    (脚の筋トレをした後いつも筋肉痛になるけど、ちゃんとしたって証拠だ。)
  • My back has been aching all day, so I think I didn’t sleep well.
    (背中が今日ずっと痛いので、多分寝違えただろう。)

Sore は「怪我や疲労による痛み」

painful and uncomfortable because of injury, infection, or too much use; associated with physical discomfort rather than mental or emotional pain

Cambridge Dictionary

soreは、「炎症や傷、怪我、または疲れからくる痛み」を表します。acheと同様、精神的・感情的な痛みではなく、身体的な痛みに使われることがほとんどです。また、soreは形容詞として使われることがほとんどです。

例文

  • My feet are sore from walking all day.
    (一日中歩いたので足が痛い。)
  • If I look at a screen too long, my eyes get sore.
    (スクリーンを見続けると目が痛くなる。)
  • The bruise on my arm is sore, so I’m trying not to sleep on it.
    (腕の傷が痛むので、そっちを下にして寝ないようにする。)

Agony は「激しい苦痛」

extreme physical or mental pain or suffering

Cambridge Dictionary

Agonyは「身体的・精神的な激しい痛み」を表し、名詞の形で使われます。Agonyで表す痛みは、その痛み以外に他の事を考えることができない、というレベルです。5つの中で一番強く激しい痛み・苦痛を表します。

例文

  • She cried in agony while waiting for the ambulance to arrive.
    (救急車が到着するまで、彼女は痛みで泣いた。)
  • The verdict only added to the agony of the victim’s family.
    (その判決は被害者の家族に苦痛しか残さなかった。)
  • The veterinarian said the rest of the dog’s life would be filled with agony, so they decided to put him down.
    (生涯痛みに苦しむことになるだろう、と獣医の先生は言ったので、彼らは犬を眠りにつかせることにした。)

Hurt は「痛みを引き起こす、という動詞」

1) to feel pain in a part of your body, or to injure someone or cause them pain
2) upset or unhappy

Cambridge Dictionary

今まで見てきた4つと異なり、hurt は「痛みを引きおこす」という意味の動詞として使われ、痛み全般を表すことができます。また、「傷つける」という意味でも使用されます。身体的・精神的、両方の痛みを表します。

例文

  • My leg hurts a lot since I fell the other day.
    (転んだので足がすごく痛い。)
  • The dog hurt the girl, but it was an accident.
    (その犬は女の子を傷つけたが、それは事故だった。)
  • I’m sorry that I hurt your feelings when I yelled.
    (怒鳴ってしまってすみません。傷つけてしまいました。)

まとめ

痛みを表す英語の使い分け

これらの単語が実際どのような場面で使われているか、ぜひ確認してみてください。
See you next time!!

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